緩和ケア 萬田診療所

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新型コロナウイルス問題への私見 part 10 5/16投稿

私は在宅緩和ケア医。外科医をやめて12年間、がん患者専門家の外来緩和ケア、訪問診療をしている。午前2〜3人の外来診療。午後2〜3人の訪問診療を一人でやっている。自称「日本一患者数の少ない診療所」だ。どう考えても儲からない。看取りは年間100人弱。97%が自宅だ。「看取り屋」、、ではなく、最後まで目一杯生き抜く手伝いをする「生き抜き屋」だ。part10は5/14頃の自粛一時解除の流れの前に投稿したものをまとめたもの。

「なんで日本は死者が少ないのか」「予断を許さない」「第2波、3波に注意」と世間では言っている。私の主張は「新型コロナウイルスはただの風邪に毛が生えた程度」のもの。世界では、死にそうな人が、延命されている人が亡くなっているだけ。日本は超延命中の人がいる高齢者施設が感染蔓延予防に頑張って踏ん張っているから死者が少ないのだ。死のキャリーオーバー中なのだ。もう何年もキャリーオーバー中なのだ。どこまで当選を引き延ばすのか。伸ばせるのか。永久は無理。必ず近々大量の死者が出る。医療経済崩壊させてでもキャリーオーバーさせるのではなく、どうやって亡くならせてあげるかを考えなければ。それは感染症の専門家に任せる問題じゃない!  延命されて、自宅に住ませてもらえなくなり、さらに指定感染症だと病院に戻され、家族にも会えず亡くなっていく、、、こんな看取り文化でいいのだろうか。

ウイルスは1個でも体に入ると死んじゃうのか? 1個や100個じゃ体に潜入すら出来ない。1万個が体に入ったら、、体にはいろんな感染防御システムがある。1万個のウイルスが口の中にはいってきたら、、、防御システムの弱い人は1000個が喉や気管の細胞に入って行く。中くらいの人は100個、強い人は10個しか侵入出来ない。

喉などの細胞にウイルスが1000個入ってきたとしたら、、免疫システムの出番だ。まず前線部隊が来る。前線部隊が弱いとすぐ10万個に増える。中くらいだと1000個のまま増えも減りもしない。強いと900個すぐ撃退だ。ここの攻防戦が潜伏期間だ。ウイルス量と免疫システムの強さによってこの戦いの結果はいろいろだ。

前線部隊を乗り越えてウイルスが増え出したら、、後方部隊が登場だ。前線部隊から敵の情報はすでに入っているから、後方部隊は兵力を増して待機している。ここからが本当の戦争だ。若ければどんどん兵力補強される。過去に一度出会った事のあるウイルスなら敵の弱点は覚えてるから撃退力100倍だ。これが獲得免疫。全く同じ敵でなくていい。似た敵にあっていれば弱点は似ている。多かれ少なかれ撃退力があがるはず。

前線部隊を乗り越えてウイルスが1000個細胞に侵入したら、、後方部隊の登場だ。勿論弱い部隊だとここもすぐ突破され、あっという間に100万個に増える。この時点で敗戦確定だ。中くらいの部隊なら、時間をかけて攻防戦が繰り広げられる。酸素支援が有効な場合がある。強い後方部隊ならあっという間に制圧だ。

喉(上気道)でウイルスの増殖を止められれば、それが風邪症状だ。鼻水咳咽頭痛、、、風邪は上気道炎ともいう。喉でウイルスの侵入を撃退出来ないと、気管、肺と増殖をしながら侵略してくる。気管支炎になれば気管から分泌物が出る。それが痰だ。そこでも撃退できないと肺炎になる。肺まで攻められれば、酸素を取り入れる細胞が戦場となる。苦しくなってくるだろう。肺まで攻めて込まれてくると言う事は免疫システムが次々とウイルスに突破されてくる事だ。その攻め込まれた最終戦場の肺で免疫システムが逆転する可能性は、、、勿論低い。

あっという間に悪化するから、病院にいないと不安。それこそあっという間に苦しくなってくる人は、どんな治療しようとも、、、、酸素をいろんな形で投与するだけ。ウイルスと戦うのはあくまでその人の免疫システムだ。あっという間に攻め込まれるという事はその時点で敗戦なのだ。

酸素吸入も人工呼吸器も、弱って亡くなっていく人にとっては、死を先送りにしていくようなもの。その間にウイルスを増殖させるウイルス増殖器になってしまう。3密なんてものの比でない、それこそ3密の3億倍くらいのウイルスがいるだろう。
そこにいる医療スタッフは感染予防に気が抜けない。免疫を持っていたって大量に侵入されたら大変だ。患者に近い看護師の方が医師より危険だろう。いくら厳重に防護服を着ても、着替えのミスはある。どこから大量のウイルスが入ってくるかわからない。いくら注意してもミスはある。そんなところで医療スタッフがリスクを負う必要はないのでは。いや、リスクを自ら作っているのではないのだろうか。

いくら免疫があっても大量のウイルス曝露には耐えられないのでは。防御と攻撃のバランスだから、抗体があれば感染しない、なんて簡単なものじゃない。「空軍がいれば勝てる!」と言ってるようなもの。いろんな戦略と部隊がありいろんな戦場とその環境良し悪しがある。どんないい武器があっても、大量に敵が侵入してきたら、勝てるとは限らない。そもそも免疫システムだってすべて解明されてるわけじゃない。

手洗いうがいマスク。その程度のウイルス量で重症感染するようなら、感染しないように逃げきっても余命3年以内の免疫力だろう。感染者とすれ違って重症感染するようなら、いくら逃げても余命1年だ。その程度のウイルスなら、感染して免疫を獲得した方が100倍楽に生きられる。今までもそうしてきたはず。知識なく怖がっているより、知識を得て立ち向かおう。

各国の感染者数でみんな評価している。あそこの国が成功、失敗。2月、3月は?どこの国が成功、失敗と言われていたのだろう?もう忘れたのか?目先のことより、1年後、数年後、数十年後を考えようよ。今日の目先の死亡者数だけで何を評価しているのか? 今日の売り上げが良ければいいのか? 今日がお腹一杯ならいいのか? 日銭が手に入れば幸せなのか? 何が将来の目標なのか? 生きる目的はなんだ! 「死なないように生きる」「知らないけど怖いから逃げる」でいいのか!?

発展途上国のコロナ感染の動きが楽しみだ。衛生面や医療設備の遅れが致命傷に、、と言われているが。私はただの風邪論者。人が弱くなってるだけ。延命されている人が多くなっているからその分死者が多くなっているだけ。延命されてる人が亡くなるだけ論だ。ニューヨークは死のキャリーオーバーが今年当たっただけ。日本はまだキャリーオーバー中なだけ。死にそうな人を死なせないように頑張っているだけで、年間死亡者が減るなんてそんな馬鹿なことはない。
発展途上国では衛生や医療がないが、延命もない。強いものが生き残っている。インフルエンザワクチンや、抗ウイルス薬を使って逃げ回っていないから、生きている人は皆、免疫もある。きっと「大変な事」にはならないと思う。

「免疫力を上げる!」免疫力は生まれ持ったもので体のシステムの一部だ。人それぞれ。食事や努力で上がるものではない。頑張れば美人になれるわけじゃない。努力したら背が高くなるわけでもない。免疫システムが強靭になるわけじゃない。不摂生で自分の免疫状態を落とすことはいくらでも出来るが。免疫システムも基本的には老化で衰えていく。誰もが衰える。免疫力も医学で全て解明されてる訳じゃないから、検査すればわかるわけでもない。PCR検査や抗原検査、抗体検査、、、漢字テストで人の能力を測っているようなものだ。

「感染したら死ぬかも」。死の恐怖は行動心理学的には最も人々の行動に影響を与える。最近の政治家の発言は「死亡者を減らす」「医療崩壊を防ぐ」、、専門家会議の希望そのままのように聞こえる。経済の事などすでにもう、どうでもいいようだ。政治家も人間だ。「感染したら死ぬかも」という恐怖には勝てない。しょうがない。それにしても、政治家が経済崩壊はまずいと気づいて無いはずはない。それより大きな行動封鎖する要因、行動心理は何なんだろう? 高齢な政治家自身の感染が怖いだけなのか? 今回のブレインである専門家会議が「ロックダウン解除するなら我々医療班は全員やめます!」と全力で阻止しようとしいるのだろう。彼らも本気だからそれでいいのだ。それが専門家会議の使命だ。

「病院崩壊してしまう!」これも十分恐怖を植え付けた。一般市民も将来や経済の事なんか考えられなくなるほどだ。「大変な事になる!」は最初から全て医療側からの発信だ。医師達が声高に叫んでいた。「死んでもいいように生きてる人」には響かないが、「死なないように生きてる人」には効果的だ。「お医者様に助けて貰いたい」と服従する。医療がパニックを扇動している。でもそれも医療の役目なのだからそれでいいのだ。

 病院崩壊はしない。「治療の意志のない人には治療しない」とすれば。「死亡者を減らす!」を一番の目的とし、指定感染症にした。検査陽性患者を全例隔離し、介護し、呼吸器治療し、看取ろうとすれば、、、どう考えても病院は疲弊し、士気は下がり病院崩壊になるシナリオだ。専門家委員会が望んで医療崩壊の方向に向かってる。そしてその医療崩壊を先送りにするために経済行動封鎖を要求している。短期的に患者が増えれば(感染爆発)医療崩壊するというが、経済行動封鎖して、長期化させた方が医療崩壊が致命的になるのは明らかだ。

普段は入院治療の対象ではない(施設か、小さい病院で看取られている)意志表示の出来ない高齢者が運び込まれ、隔離され、介護され、呼吸器をつけらて亡くなっていく。結果は高額濃厚看取り介護治療だ。高度救命病院に今までにない数の看取りをさせる方針なのだ。
看護師は危険をおかして慣れない高齢者介護もする。そして呼吸器管理で延命し、ウイルスを増殖させて自らスタッフの感染リスクを高くする、感染ブーメランだ。高齢者を治療しないと「命の選別をしてる」と非難される。現場は「何のためにやってるんだろう?」と、、、疲弊し士気は落ちる(全て私の推測です)。

医療崩壊は専門家会議の自作自演論
「感染したら大変な事に!」→ 一般市民は病院には行かない→患者が来なければ病院崩壊。
「隔離を厳重に!指定感染症に!」→感染者が全員入院→長期隔離が治療→経過観察の患者ばかり→病院崩壊。
「死亡者を減らす!」→意識表示出来ない高齢者に人工呼吸器の高額看取り介護医療→現場士気低下、疲弊。
「命の選択はしない!」→亡くなる高齢者ばかり使用→延命してウイルス増殖器に→看護師に感染ブーメラン→病院診療停止。
「感染拡大を封じ込めた」としたら、、、→ 死にそうな人が助かり来年にキャリーオーバー→来年も新型風邪ウイルスでさらに長期封鎖→医療完全崩壊。

抗体検査が出来るなら、まずは病院の現場の看護師に回そう。抗体ないなら職場拒否してもいいんだよ! もしワクチンが出来たら、、高齢者や国会議員より、まず現場の看護師に回そう。拍手とエールを受けたからって、看護師だからって、前線で戦う兵士にならなくてもいいんだよ!撤退の勇気を持て。

「我々は見えない敵と戦っている!」。そりゃそうだ。敵はウイルスでも恐怖をあおるテレビでも政治家でも専門家会議でも自粛警察でもない。敵は「人の心にある死の恐怖」だ。見えないに決まってる。
不安を扇動したのは医療だ。でもそれは医療の正当な役割でもあり意図的ではない。医師も政治家もコメンテーターも死の恐怖があるから、、、むしろ医師の方が怖がっているように見える。結果的に一般市民をあおりパニックを引き起こした。意図的ではない。医師達も気づいていない。一度死を感じて、死から逆算してどう生きたいのかじっくり考えよう。
私はコロナウイルスは「新型コロナウイルスはただの風邪論」だったので、武漢騒ぎの頃は怖くなかったが、各国で死者が増えている様子をTVで見て不安になってきた。自分は「いつ死んでもいいように生きてる」つもりだったのに。その後冷静になり不安が消え、自論に魂が入ったので3/6から発信を始めた。こんな毎日死と接している私でも怖かった。だから知らない一般市民は怖いだろうな。最初はウイルスが怖いのかと思った。ウイルスは怖くないと発信した。さらにわかってきた。ウイルス感染、、そもそも「風邪」がわからないから怖がっているのだと。

  2021.04.04