緩和ケア 萬田診療所

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新型コロナウイルス問題への萬田の私見 part 2

私は在宅緩和ケア医。死から逆算してより良く生きる事を手伝うニッチな医療をしています。 TV、SNSで聴く「死なせない医療」の医師達の考え(これが普通)とは全く違います。そんな感染症の専門家とは真逆(抗生剤を日本一使わない医師かも)の人間の私見です。むしろ医学じゃないかも。
「ただの風邪だから大丈夫」ではなく、「ただの風邪で死ぬようだったら、そのくらい自分が弱ってるんだからあきらめよう」という主張です。勿論自分も、自分の家族も。

人類は弱肉強食で進化する道を取らず、人類平等、仲間で生き残る道を選んで進化した。その結果、弱い遺伝子も生き延びられるから遺伝子的には退化した。私もその恩恵をこうむって生きている。免疫システムも低下している。アレルギー多いのもそうかも。先進国の人間の方から退化しているはずだ。

 

風邪ウイルスやインフルエンザが強くなっているのではない。人間の免疫システムが弱くなっているのだ。弱くても生きている人が多くなっただけだ。高齢者とも限らない。普通の生活している人でも免疫システムが弱い人はいるのだ。健康に暮らしているから死なない、、、なんて幻想だ。

 

いろんなウイルスから生き残った発展途上国の人間は先進国の人間と比べて、免疫システムは強い。コロナもインフルもへっちゃらだ。弱い人は既に死んでいるから。体が弱くなってるのはしょうがない。風邪から逃げても逃げきれない。せめて除菌、感染予防より、ちゃんと感染して抗体を得ようよ。

 

どうしてそんなに恐ろしいウイルスで、死ぬ人と大丈夫な人がいるのかよく考えよう。感染したひとの多くが重症化して、その一部が死ぬなら、恐ろしいウイルスだ。大丈夫な人がいるって事は弱い人が重症化するってことだ。弱い人とは免疫システムの弱い人だ。元気そうに見えても弱い人はいる。可哀想も救いたいもキリがない。どこかで人は死ぬのだから。その時がいつか来るのだ。

 

日本の医療は進んでいる。延命技術が進化発展して来て素晴らしい。その恩恵で得た時間を喜んで使えばいいのに、その時間をさらに長く生きる治療に費やす。ギャンブルのようだ。ずーっとパチンコ屋にいるようなもんだ。「死なない体」を手に入れない限りは満足しない。だから認知症になるまで生きる人が多くなったのだ。日本は上手く行ってるのを認識しよう。

 

肺炎って恐ろしい病気じゃない。単なる亡くなる前の状態だ。健康な人は肺炎にならない。病気の治療中や高齢者、元気そうに見えるが免疫システムの弱い人が肺炎になって亡くなる。それを治療するのが感染症の専門家だ。治したら死なない人間になるのではなく、ちょっと先送りに出来るだけ。

 

私は病院勤務していた時は肺炎の患者をよくみた。12年前に在宅医療の現場に来て、「入院したくない人」を診ている。熱が出ても点滴抗生剤治療はしない。本人が望まないから。肺炎になって亡くなることはない。そのうち熱は下がる。肺炎ってなんだったんだろう?って思うが答えはまだ見つからない。入院治療することの何かが、、。

 

マスコミは「病気で死なせたら犯罪」だと騒ぐ。一般市民は死にたくない。だから死んじゃうネタが一番うける。風邪で死んでもダメ。インフルエンザでもダメ。人が死んだら病院や施設を攻め国の責任だ!と騒ぐ。死にたくない、健康でいたい、、、と、最高に上手くいくと認知症になれる。癌と認知症ならあきらめるようだ。

 

みんな死にたくない。「死にたくない」、、という希望が叶うといろんな事が出来なくなり「こんなはずじゃなかった」と言うようになる。さらに「死にたくない」望みが叶うと、何も言わなくなる、、認知症になったのだ。そして家族の負担になってくる。それがみなさんの希望が叶った姿。喜ぼう!

 

過去にMERSウイルスやSARSウイルスを封じ込めた!インフルエンザもワクチンで終息出来た!という医療側の自負があるから、今回も封じ込めるのでは、封じ込めるべき、、というのか医療専門家の意向なのだろう。封じ込めたと勘違いしてるだけ。風邪ウイルス(強かろうが弱かろうが)を毎年防護服を着て封じ込めるのは不可能だと思う

 

どんなにコロナウイルスで人が死のうとも、今年の日本の総死亡数は例年のものとかわらないだろう。コロナで死ななくとも、インフルエンザかその他の病名で死ぬのだ。人は恐ろしい病気で死ぬのではなく、弱っていくから死ぬのだ。医療者は知ってるけど、認めたくない。介護の人間の方が認めている。人は死ぬって事を。

 

「自分が感染すると、患者利用者に感染させてしまうから感染するわけにはいかない」と言う意見が多い。風邪ひいたら休めばいい。それが普通の事。「休めない」と言うが貴方がいなくても社会は回る。天皇だって代わりがいるのだから。私は将来のために風邪には感染しておきたい。目先の感染を怖がって将来の事を考えないと痛い目にあう。いや、もうその時が来ているのかも。

 

目先のコロナやインフルエンザから逃げてると、きちんと抗体を持てない。それこそ何年かすると風邪で死んじゃうかもしれない。今の亡くなっている人たちもそうなのかなとも思う。ウイルスが強いのでは無く人が弱くなってるのだ。手洗いうがい感染予防とワクチン、タミフルはイザという時にとっておこう。

 

私は以前から手洗いうがいマスクはしない。咳がある時の電車と訪問診療中に使うだけ。感染防止対策で風邪から逃げでも自分が弱くなるから逃げ切れない。子供達はきちんと濃厚接触し、一通りの風邪に感染し、コロナの抗体持ってるから新型コロナ(毎年新型)がきても大丈夫。子供の環境を見習おう!

 

皆さん毎年、いろんな新型風邪ウイルスに感染している。症状が軽いから気がつかない人もいる。子供の時に濃厚接触のおかげで一通りのウイルスに感染して抗体作る。子育て中に子供からの追加感染してさらに地固抗体作り。それで一生大丈夫な人もいれば、そうでない人もいる。免疫システムは人それぞれ。

 

  2020.03.14