緩和ケア 萬田診療所

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新型コロナウイルス問題への萬田の私見 part 7

私は在宅緩和ケア医 個人で開業している。「高齢者は死ね」という内容の発言はやめて欲しいと母に言われた。こんな医師に紹介出来ない、そんな医師に診て貰いたくないという評判も、、、怖くない。高齢者の身内に感染しては困る、、、、など個人レベルで考えても、経済が崩壊すればそんなこといってる場合じゃ無くなる。自分の生きていくのが精一杯の時代になるのだから。そちらの方が余程怖い。だから微力なのは理解した上で発信したい。

医師の習性は治してあげたい。大勢の人を救いたい。当然だ。それでいい。しかしそういう医師は人の亡くなる現場にはいない。知らない。救った人がどうなっていくのか、高齢者が自宅や施設でどう生きて、どう死ぬのか知らない。どんなに救ってもみんな結局死ぬのだ。死の現場にいる医師と介護スタッフは医療は無力だ、、、救いきれない、、と知っている。

 

まだまだ施設高齢者に感染が広がってない。そこが死亡者の8割になる本丸なのだ。まだピークは迎えてない。「感染を抑え込むという戦略」が今のところ思う通りにいっているからだ。これで収束に向うわけではない。私には「時間をかけて経済と病院を疲弊させて崩壊に持ち込む戦略」にみえる。どこまで作戦失敗すればわかるんだ。街をふらつく若者のせいにするな! それも含めて戦略なのに。

 

もう少し頑張れば、持ちこたえるだと? 甘い甘い。 高齢者施設の実態を知らない人達の戦略だろう。死にそうな人がたまってる高齢者施設に広まったらすぐだ。クラスター濃密感染なんてレベルじゃない。今は施設スタッフが頑張って食い止めてるだけで、施設スタッフも家に帰るのだからいずれ感染は広がる。死亡者が100倍に増えると思う。施設高齢者は本人の治療の意志がないと病院に運んじゃダメだ。

 

客船ひとつ封じ込められないのに、日本全体での風邪ウィルスを封じ込めようなんて、どうしてそんな戦略になってしまったのか。感染症の医師は成功率は低くていいのだ。少しでも救えれば。感染症研究者は生涯で1、2本いい論文が世に出ればいいのだ。失敗していいのだ。そんな医師の熱意をそのまま政策にしてはダメだ。国としての戦略を成功させないと!

 

医療崩壊を防ぐのが国の方針になっているようだが、もうすでに崩壊しそうだ。長期化すれば本当に崩壊してしまう。むしろ早く崩壊してしまった方が早く立ち直れる。長期化すればするほど、医療崩壊が回復不可能になってくる。勿論、経済崩壊もだ。「死なないように」という戦略は必ず失敗する。どんないい治療をしても人は必ず死ぬからだ。

 

「感染したら大変なことになる」。死の恐怖は行動心理学的には最も人々の行動に影響を与えるものだ。医師が威張っていられるのはこの特権を使うからだ。「治療しないと大変な事になりますよ」。私は在宅緩和ケア医。1人なので年間100人位しか患者をみれない。流行りの診療所の1日分の患者しか一年で診れない。そして毎年80人位看取る。そう、私の患者は100%亡くなるのだ。でも恐怖戦略は使わない。「必ず亡くなるのだから死ぬまで楽しく、上手に、格好良く生きましょう」と伝え、最後まで生ききる手伝いをする。最期まで付き合う結果、看取るだけだ。

 

どうして武漢やイタリア、スペインが大変なことになっているのか。全ての風邪をひいた患者が病院に運び込まれればパニックになるのは当然だ。施設で看取っていた高齢者が全て病院に運び込まれれば、医療崩壊になるのは当然だ。亡くなっていく患者の全てに人工呼吸器をつければ足りなくなるのは当然。「死にたくない」「死なせるわけにはいかない」がパニックの原因だ。

 

今年の死者は例年の死者より少なくなるかも知れない。政府はそれを目標にしているようだ。延命、先送り戦略だ。先送りした分はなんでも必ずしっぺ返しが来る。亡くなりそうな人がたまっていき、来年は次の新型ウイルスでもっとひどい状況になるだろう。どんなに救っても必ず人は死ぬ。死にそうな人が死ぬのだ。死にそうもない人は死なないのだ。生き残る人が経済的に生き残れる事を優先しよう。

 

毎年新型の風邪ウイルスが来る。今までと同様に。これからは毎年水際封じ込め作戦をして、マスクと防御服をつけて、外出制限して暮らす事になり、そこでようやく気づくのだろう。こんなの無理だと。私は嫌だ。1、2月の水際封じ込め作戦からすでに無理なんです。早く気づこう。風邪から逃げても逃げきれないことに。逃げる必要もない。むしろ感染しておいた方がいい。その次にくる新型ウイルスのために。

 

今後も毎年新型風邪ウイルスが来る。手洗いうがいをしてマスクをつけて濃厚接触なしに暮らし、風邪を引くと非難されなきゃならないのか。これからずっと。私は風邪にはきちんと感染して発熱して抗体を作って、強い体で生きたい。子供たちの将来のためにも風邪から逃げる生き方をさせたくない。子供だけでも濃厚接触させてあげてください!生き残らせてあげてください!

 

医療崩壊の定義はなんだろう。通常の診療が出来なくなる。通常の救急車、急患が受け入れられなくなる。スタッフが感染して人手が足りなくて疲弊する。入院患者に感染者が広まる。感染者が多く運ばれ、トリアージが始まる(治療しない患者が出る)。病院が完全に麻痺し閉鎖になる。今の戦略ならどうみても医療崩壊は最後までいくでしょう。

 

死者を減らす国策はやめよう。長期化させても数年単位で見ても総死亡者数は例年と変わらないはずだから。亡くなりそうな人が亡くなる。トリアージ(治療の優先順位を決める)せずに全員救おうとしたら病院スタッフが死んでしまう。それは避けたい。短期化させて経済復興が早い方がどんなに効果的か読めないのか。それこそ早く復興した中国に乗っ取られるのでは。

 

長期化させた方が医療崩壊も経済崩壊も壊滅的になり回復不能になってくる。「二兎を追う者は一兎をも得ず」になる。そろそろ経済界が圧力をかけよう。生き残る世代が声を上げよう。死ぬ人より生きる人を助けろと。経済崩壊で俺たちを殺す気かと。早くしないとこの平和な日本でも暴動が起きてしまう。

 

トリアージ。死にそうな人を死なせない医療をしたら、簡単に医療崩壊してしまう。若い人を治療し、高齢者、、助かっても寝たきり認知症になる可能性の高い高齢者をトリアージせざるを得ない事態が必ず来る。来てから考えるのではなく、今から考えておくべきだ。現場医師にさせないで政治家にして欲しい。大きな方針を唱えて欲しい。

 

私の希望する首相宣言
「これから未曾有の世界恐慌がきます。それに対抗するわが国の方針として、現在の経済崩壊を最小限にしたい。感染症から逃げる事は出来ません。ある程度の死者は受け入れなければならないのです。これからの日本を支える人達の経済を優先させなければならないと決断しなければならない時がきました。これから経済封鎖を解除します。今後さらに多くの人が感染するでしょう。医療崩壊を最小限に抑えるために、トリアージが必要です。若い人が優先です。首相である私も含めて年齢とその時の病状で現場の医師にトリアージしてもらいます。これは国家方針です。個人のためより国ためを考えましょう。それが個人のためになります。日本が早く復興することを願います」

 

  2020.04.12